Groovy Groovers : 名称未設定でタグ「カメラ」が付けられているもの
ミラー部のモルトが劣化していたのでしょう。
レンズにも相当なゴミが付着していました。
精密ドライバーとレンチ、椅子用ゴム足の道具3点と
アルコール・ジッポオイル・レンズクリーナーの掃除液3点を
準備して、いざ掃除を開始します。
ゆっくり、ゆっくり。ひとつひとつ。部品を外していきます。
小さなネジは飛ばないように丁寧に扱います。
ほどなくしてレンズユニットに到達します。
前玉、後玉、中玉と分解して、
アルコール洗浄しながら、磨いていきます。
約40年。時代の流れとともにたまった埃を払います。
自分の喉にもアルコールを流し込みます。ハイボールの炭酸が心地よい刺激となります。
するとレンズに光が蘇ります。
生き生きと明るく澄んでいます。
景色がレンズに吸い込まれていくようです。
そっと組み上げてレストアが完了します。
たたずまいはそのままに。
でも、その目は当時の透明感を取り戻します。
きっとまた40年後に、どこかで、だれかが、
このように思うのかもしれません。
新しく古いカメラがやってきました。(ややこしい表現)
アサヒ ペンタックス SPOTMATIC 。
1台はSP、もう一台はSPFです。
ヤフーオークションでJUNK扱いでしたが、
両台ともまぁまぁのコンディションです。
掃除をしてキレイにしてモルトの張り替えをしたいと思います。
そのレストア作業がまた楽しみです。
レンズをばらして、拭き取ります。
ビールをのんで、レンズをのぞきこみます。
約40年間、このレンズを通して何枚の写真が撮られたのか。
いい肴になります。
ガシャンというシャッター音が心地よいです。
大げさなくらい響き渡るので夜のレストア作業では、
遠慮がちに控えめにシャッターを切ります。
しかし、カメラのレストアには工具が必要です。
とくにカニ目レンチがないと話になりません。
本日、注文します。カメラ本体より高価です。
趣味とはこんなものだなぁと実感します。
久々に趣味の時間をもてて、うれしくなりました。